日本語教室にあまり顔を出さないSさん(フィリピンのお母さん)・・・日本語なんて下手でもナントカなると、勉強よりイベントに顔を出すことが多かったSさんには、D君という男の子が居る・・イベントに連れて来るので、みんな知っている。
チョット言葉が足りないのが気にかかり日本語教室に連れて来るように提案したが、自分より日本語が上手だから大丈夫だと日本語教室へは連れて来ないまま、D君は4月からピカピカの一年生になった。
学校にD君の状況と母親が日本語があまり理解できないことを知らせたが、学校側は、D君の日本語支援は必要なしと判断し、日本語支援者が付かないまま学校生活はスタートした
学校への書類を提出せず担任が困っているとの情報が入り、一度会って話しをしなくてはならないと思っていた矢先、日曜日の授業参観日に出校せず、担任が急遽電話を入れるという事件が起きた(学校側は大あわて)
学校からのお知らせが読めず、授業参観日の意味も分からなかった母親・・そんな馬鹿なと思うだろうが現実だ。
異文化の母親でも、学校への対応はきちんとしたいと思っている。なるべく人の世話にならず、迷惑をかけないようにとは考えている・・・・しかし、日本の学校に適応するのはそれほど甘くない。
親が日本語ができなければ、低学年の子どもの場合特に、学校生活は困難を極める・・日本語が理解できない親は学校の行事も、お知らせの意味も分からない・・・その親たちを支援する体制は、今の学校には無い。
国際化を叫んでも、日本語以外で通訳できる教師はまだまだ居ない。
お知らせ等の外国語版を作成する事もできないし、作成するための時間的な余裕もない。
日本語が理解できない=日本の学校体制が理解できない=困った親たち=日本人のモンスターペアレンスと同じ
日本人のモンスターペアレンスとは根本的に違うことを、理解できないのが学校教師達・・
D君が立て続けに起こした事件で、D君と家族への対応を考えなければならなくなった学校側・・・もしかしたら、良い機会だったのかもしれない・・・これらの事件?が無ければ学校側は気づかなかったと思う
D君の顔が浮かんだ・・ハキハキと話す頭のよい子だ。
日曜日の授業参観日に、学校の電話で急いで出校したというD君の気持ちはどんなだったろう・・ きっと泣くほど悔しかったはずだ。
何とかしてD君を日本語教室に連れ出し、学校のことやお知らせを見てやる方法を考えねばならないとボランティアの仲間で話し合った。
D君のお母さんは、決して悪いお母さんではない・・・・・日本語を勉強するのが嫌いなだけだ。
一人で生きるなら、日本語など勉強しなくても生活できる・・でも、子どもが居る場合、イヤでも学校との接点は持たなければならない・・・・日本語が理解できない親を持つことが、子供にどんな影響を与えるのか・教えるべきだと思う。
それでも勉強が嫌いな母親は居る・・嫌いな勉強を無理にしろと言ってもできないのは事実だ。
だからこそ、日本語教室の存在理由がある。
親だけを責めるのではなく、子どもはみんなで育てるもの・・それを母親達に伝える事も私の役割だと思ってきた
それは日本人の子どもも同じなはず・・・子供達は、町のみんなで育てる・・大切な宝物
親が日本語が理解できないからと言って、子どもも駄目な子どもだと決めつけられるものではない。
子どもは、そこから這い上がろうと必死になるが、這い上がるためには大人の手が必要なのだ。
手を差し伸べ引き上げることで、いとも簡単にその壁を乗り越える子供達を観てきた。
異文化の親を気遣い、諦めにも似た思いやりで親を見つめる子供達の眼に何度も出会ってきた。
子どもの能力の凄さを、多くの子供達との出会いで教えられた。
大丈夫・・そのためにも日本語教室がある・・
先輩のお兄さんやお姉さん達もみんな、同じような思いを味わい乗り越えて来ている。
だから・・D君にもできるはず・・頑張ろうね
今日は日本語教室の日・・・コンバンワーとドアを開けると、D君がいる。「アレーもう来てるの?早いね〜」
D君の母親のSさんが言った「お母さん、今日は日本語教室の日だよ。早く行こうよ!!」って、D君に何度も言われて早く来たそうです(苦笑)
ね!!・・・子供達が、日本語教室を一番必要としているんですよ!!
2012年5月27日(日)開催予定の、
のしろ日本語学習会
定例行事「バス旅行」の案内ができましたので、
紹介いたします。みなさん、ふるってご参加ください。
広報担当石井

今年の養成講座には、高校生が2名・・・友達同士の二人を見て「アレ?見たことがある・・もしかしてM子?」・・「ウン・そう・・先生しばらくぶりです・来ちゃった!!」
中国帰国3世・・高校2年生になったM子でした。
私が日本語支援に関わるきっかけとなった永住帰国者家族11人の兄夫婦に、日本に来てから生まれた子どもです。
20年前、両親と一緒に日本へ来たのは、中国生まれの4歳でヤンチャ盛りの兄でした。彼は頑張り屋の負けず嫌いで野球の上手な男の子・高校でも野球をやり生徒会でも頑張っていたM子自慢の兄でした。
日本へ来て10歳以上離れた妹のM子が生まれたとき、戸惑ったようですが、とても可愛がりました(今は日本人と結婚し2児の父親としてきちんと生きています)
昨年、高校に入学したM子は、友人と一緒に「日本語指導ボランティア養成講座」を受けたいと参加したのでした。
M子は日本生まれの日本育ちですから、母語は日本語になります。
でも、残留孤児だった祖父も中国人の祖母も日本語があまり分かりませんから、家族同士の会話は必然的に中国語になるそうです・・・M子も中国語の会話は理解できますが、読み書きはできないとのこと。
M子が養成講座で学びたいと思ったのは・・日本語
高校へ行くために教科は勉強したのだが、日本語の本当の基礎の部分が理解できていないと思う自分が居るとのこと(そこが分かることがスゴイ)
一緒に来た友人曰く「この子は誰と話してもタメ口で・・気をつけなさいと言っても話し方が分からないって言うんです」・・・
M子に驚きの発見
お菓子をあげると「ども・」→もっと言い方があるでしょう「貰いました」→他に言い方は?「貰ったよ」???
隣に座っていた女性にお菓子をあげると「有難うございます。いただきます」・・それを聞いていたM子は「嘘!・いただきますって御飯を食べるときに使うんでしょう・・お菓子を貰った時も使えるの〜?」
笑っちゃいました・・これからは養成講座にも参加して、火曜日の日本語教室にも参加しましょうね・・
敬語表現を今から学んでおくと、進学にも就職にも役に立つからね・・
「ハイ・宜しくお願いします」・・それからは日本人の友人も一緒に制服姿のまま、火曜教室に来ています
でも・嬉しかったです
堂々と中国人の両親ですと語るM子・・・日本語の苦手な部分があるんです・・と笑顔で語るM子を見ているうちに涙が溢れそうになりました。
そうなのです・・私が求めていた教室は、こういう教室なのです。
母語が違えば、日本語が理解できないのは当たり前、日本語の苦手な所があって当然なのです。
日本語が苦手なのは、恥ずかしいことでも可哀想なことでもありません。
日本語が理解できない所があったら来ればよい・・分からないことや理解できないところがあったら聞きに来たらよい・・それが地域に日本語教室を設置する最大の理由だと思っています
それを学ぶことは、バイリンガルの自分になり地域に必要な人材になるステップになるはずです・・
そのためには堂々と自立している両親の存在は欠かせません・・・中国から来たことを卑下などせず
日本人と同じように、イイエそれ以上に仕事をし、個々に家を建て自立しています。
帰国当初の大変さも悔し涙も、乗り越えてきました・・・だからこそ、子供達も大らかに育ちます。
M子をボランティアの皆さんに紹介しました。
私が、外国から来た人は日本語支援をすることで自立しきちんと生きていくことができる人達だと、信じるきっかけを作ってくれた永住帰国家族の子どもです・・
その子どもが、日本語指導ボランティア養成講座に参加してくれたのは本当に嬉しいと思います。皆さんの活動は、こんな形で表れます・・どうか頑張って学んでください
皆さんの拍手が・・心に染みました。
こんなふうに・・教室は多くの人達に守られていく・・有り難いことです
2012年5月1日(火)秋田魁新報ー18面にて、
介護福祉士の国家資格を取得された保坂さんの
記事が掲載されていましたので、転載いたします。
広報担当;石井

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2012年4月30日(月)北羽新報ー9面にて、
4月29日(日)能代公園で開催された、
学習会の定例行事「お花見」の記事が掲載されていましたので
転載いたします。
広報担当:石井

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