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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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Kちゃんの思い

2010.10.03(21:14) 80

学校の先生に相談された・・kちゃんが人前で話すことができなくなっている。無理に話そうとすると身体が硬直してしまう。ほとんど宿題をやってこない・・・どう対応したらよいだろうかと・・

Kちゃんは、中国の母親と日本人の間に生まれた小学3年生の女の子。母親は頑張り屋で負けず嫌い、日本語だって自分で勉強できるし日本語で不自由はしていないと言う。子供の宿題だって、小学3年生ぐらいなら自分が教えられる・そう豪語している母親だ・・・頭が良い事は確かだが・・

Kちゃんが生まれるまでは日本語教室に来ていたが、農家と子育てが忙しいと日本語を学ぶ事をしなくなった。子育て支援関係者や福祉と話すと、正直、日本語が明確に話せるとは言い難いが、何となく理解してくれるし、子育てもきちんとやっているので、変な日本人のお母さん(?)より大丈夫との返事・・日本語学習は、特に奨励しない姿勢だった。


小学校へ入学したKちゃん・・・母親は担任に言ったそうだ・・
私の子供は日本人です。私が日本語を教えてるから日本語指導もいりません。学校のことも主人と相談してきちんとやりますから、中国人の母親だと悟られないようにして下さい。・・私自身も帰化しているので、もう外国人ではありません。

それから今、小学3年生になり、日本語の文法や文型の基礎を学ぶ学年になって初めて・・Kちゃんは自分の日本語の基礎能力の低さに気がついた。言葉を発することで笑われる自分、母親が教える解答を、日本語で説明できない自分、周りの子供達は当たり前に発する拗音・撥音が正確に話せない母親・・・教えてくれた宿題の間違い、しかし、分からないと言えば怒られる・・

その全てのプレッシャーが身体に表れ始めた・・・担任教師が気づいてくれたことが、救いでもある。


最近、 日本語教室に顔を出すようになった母親を、どうしてかな~と思っていたが・・理由はそこにあったのか・・
それとなく母親にKちゃんのことを聞いてみた・・・・・今まで避けていた父親と楽しそうに話すようになったというKちゃん、宿題は毎日一緒にやっているが、以前より宿題の量が少なくなったとのこと・・
Kちゃんなりの対処だろう・・正確な日本語を話す父親との会話、間違った答えを書いて笑われるより、宿題が無いと言えばそれ以上は追求しない母親への思い(それが宿題をやってこない子供という現実になる)


担任に、母親に直接話をしない理由を尋ねた・・・「そんなKちゃんの様子を話したら、母親は泣いて子供を叱りそうで・・何とかKちゃんの力になってあげたいと思う」・・・ヨカッタ・・子供を真剣に考えてくれる担任である事が嬉しい(意外に、こういう先生はまだまだ居るんですよね)

学校終了後、帰宅バスが出るまでの間、担任の先生が宿題を見てあげることにしてくれた。
母親には、子供の学習言語がどれほど難しいものかを理解させる日本語指導を心掛ける事にした。
突っ張っているが・・日本語教室に真面目に顔を出す母親には、子供の苦しみが伝わっている。
自立して、本当の意味の子育てをする母親と考えるなら、日本語学習支援は継続させるべきだ。

日本社会での子育ては、甘いものではない。
日本国籍を持ちながら、日本語が話せなかったり日本語の未熟な子供は、知恵遅れと見なされる。

母親が必死で生きれば生きるほど、人に頼らないで自立しようとすればするほど・・子供に負担を強いてしまう場合がある・・

子育て支援の本質は、色々な人達から手伝って貰える子育てができる環境を作ることこと・・だとしたら外国籍住民への子育て支援はまず、言語支援ではないだろうか・・文化や習慣など、何もかも違う国で生きて子供を産み育てる母親達への支援は、日本人の子育て支援とは同じではないはずだ。

Kちゃんは今、必死で自分の立場を改善しようともがいている。
日本語の取り出し指導ができたら、解決してあげられることが多々あると思う。
母親の同意を貰えたら、取り出し指導を御願いしたいと学校側は言ってくれた。

これ以上、Kちゃんの心に負担がかからないためにも、早期の解決策を考えたい。

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2010年10月03日
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