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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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日本国籍を持つことの意味

2011.01.31(03:17) 122

フィリピンから来た現在小学5年生のN子が、中学校で英検の試験を受けることができた。

N子は、日本人の父親とフイリピンの母親を持つが、生まれてすぐ母親の祖母に預けられフィリピンで育ち、アメリカンスクールで学んでいた。

3年前、父親の希望で日本に呼び寄せ学校へ転入手続きをする際に、フィリピンで持っていた二重国籍を小学校へ入学するために日本国籍にした。彼女は当たり前に受け入れ、嬉しいと思ったそうだ。

しかし、嬉しくはない状況になってしまう・・日本国籍がある子供へは、日本語指導ができないので、もしどうしても日本語が学びたかったら日本語学校へ行くかボランテイアで教えてもらってから、日本の学校へ入って下さいと言われる・・生まれたときからフィリピンで育ち英語で授業を受け、一言も日本語が話せない子供に、国籍が日本だから貴女は日本人です。だから日本語支援は必要がないと言う教育関係者に呆れたことを今でも鮮明に覚えている・・・日本国籍があるとは、いったいどういうことなのだろうか・・

文部科学省へ問い合わせをし教育委員会と話し合いをした・・今まで例がないの一点張りで、今後もあり得る事例なので先駆的な例を作ってくれないかと懇願したが・・肩書きのないおばさんの意見は聞いてもらえない。

母語が日本語ではないのに日本国籍を持つ子供達・・・これからの多文化社会には表れてくる子供達のはずだ
この子供達の日本語支援をしないまま日本の学校へ入れてしまう・・学校はどう対処するのか・・
事例がない・で済ませる問題ではないと考え訴えた・・ようやく・・理解してくれる教育者が居た・・

ようやく日本語指導者を付けることになり、3年が過ぎた。N子は学校の授業にもついていけるようになり、漢字を必死で学んでいるが、日本語を会得するにつれ自分の英語力が落ちているのに危機感を感じてきたようだった(日本語指導者としては、喜ばしい)

N子の日本語指導担当者に相談された・・英検をとりたいというのでやらせてみようかと思うのですが、小学生には英検を受ける場所がないのでどうしたら良いでしょうか・・・

早速、事情を話し学校長に相談した・・・校長は、中学の校長へ連絡を取ってくれた・・そして中学校へ行き英検の試験を受けることができた。

「先生、中学校へ行って英検の試験受けてきたよ・・頑張ったけど・・受かるかな~」・・N子が言った


彼女は日本語の先生になりたいそうだ・・そのためにも英語ができなくなるのは困ると思っている・・日本語教室にはALTや留学生がいるので、自分自身の英語力を確かめるのには良い環境である。

N子は来日当初、日本語を学ぶために大変な思いをした・・だからこそ日本語指導に関わってくれる人達への感謝の気持ちを忘れていない・・必死で日本語を学んでいる。

今回のように、彼女にとって第二言語である英語を保持する環境は個人的な問題だと片付けてしまう教育者も居るだろう。しかし、国籍が日本であろうと中国であろうと、忘れたくない言語や保持したい母語があるなら、それに協力してあげるのも、日本語指導者だからこそできる事ではないだろうか・・

日本語は、まだまだ勉強しなくてはいけない・・大学まで行きたいというN子であればこそ、自立できる日本語支援は欠かせない・・同時に英語も並行して学んで欲しい。

多文化を持つ子供達へ臨機応変に対応してくれた学校関係者に心から御礼を言いたい・・

そして・・N子の思いを、きちんと受け止め相談に乗ってくれる日本語指導者の心遣いが嬉しい
10年後のN子が楽しみである・・



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