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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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文化の違い・・

2011.06.02(05:25) 146

日本語教室で様々な国の人達と関わりながら、文化の違いを知ることが多々ある。面白いことや驚くことも多い

今回・・思いがけない文化の違い?を知ることになる

フィリピンから来たN子は、頭が良く素直でとてもカワイイ・・美人でスラリとした体型(来日当初は、ぽっちゃり型だったが3年の日本生活で痩せた)お父さんもお母さんも、自慢の娘が可愛くてどうしようもない

来日当初、日本語指導をしていて気がついたことがある・・「N子・・もしかしたら貴女目が悪いでしょう」
N子は「フィリピンに居た頃から、暗いところで本を読んでいたので(PCは無い)目が悪くなっていたけど・お母さんには内緒なの・・先生、お母さんには言わないでね」

もちろん学校の視力検査でも指摘された・・しかしN子は親に隠したまま2年が過ぎた
日本へ来てPCを買い、ゲームも買い、視力の衰えを隠した眼の酷使は視力低下に拍車をかける・・
ついに学校側は、N子に必ず眼鏡を用意するようにと通告をした・・・嘘をつけない状況に追い込まれたN子

決心をして「眼鏡をかけるように学校から言われたので眼鏡を買って欲しい」と、両親に話した・・しかし・・

母親は、爆発し切れた・

女が眼鏡をかけると言うことはブスと同じ・・・めがねを掛けるなら綺麗な洋服も何も買う必要はない・・PCもゲームも買い与えた父親が悪い、みんな捨ててしまえ~
売り言葉に買い言葉のN子・・・・私はフィリピンに帰る、日本に来なければ良かった、言葉や勉強で苦労する私の気持ちを考えたことなんか無いでしょう・・学校で必死で生きている私の気持ちなんか分かってくれない

父親からの電話で駆けつけ・・N子とゆっくり話をした・・

N子が3年近く眼が悪いのを隠し続けた理由は・・母親が恐かった・・私を育ててくれたお祖母ちゃんも怒られる
目が悪いと言ったらPCもゲーム機も買って貰えない・・・学校の黒板が見えなくて怒られた・・どうしたらいいのか分からなくて・・

日本では眼鏡が流行になったり、伊達眼をかける女性も居るほどに眼鏡には偏見はない・・コンタクトもあるし、手術で治る時代だ・・

しかし・・母親の祖国では、女がめがねを掛けることは情けないこと・・歯並びの良さと眼鏡をかけない子供を育てるのは母親としてのプライド?・・しかし、私は理解できる・・かく言う私の亡母(日本人)もそうだった

私自身、小さいときから歯並びの良さと視力の良さを褒められたが・・母親の得意げな顔が目に浮かぶ・・
マー年齢を重ねるごとに老眼という悲しい結果になるが・・

日本にも昔?あった風習が今も根強く残っている国の母親から見ると、眼鏡をかける娘を育てたことは屈辱なのだ・・N子は、死んでも母親には眼が悪いことは言えなかったそうだ・・殺される(大げさな~)と思っていたそうだ

母親に、学校での状況と現在のN子の気持ちを話した・・しかし、それでも眼鏡だけは買わせたくないと譲らない 

最後の手段・日本語指導者である私の切り札(苦笑)・「分かった・眼鏡を買わないで、日本語も学校の勉強も辞めよう・・頭が悪くても顔が綺麗でスタイルが良ければ生きていける・・お母さんはN子に何をさせたいの?夜の仕事?・今のままだと高校も大学も無理・・無理に日本語を覚えさせる必要もないでしょう」

私自身は優しい人間だと思う・・しかし、時々はキャラを変えて話さなければならない時もある(役者?)

「夜の仕事だけは・・私でたくさん・・キチンと勉強して生きて欲しいと思ったから日本へ連れてきた。大学だって行きたいと思ったら行かせたい・・今は、この子の幸せだけを考えて生きている・」・・・母親の本音です


N子は泣きました・・分かるよね!・・貴女の幸せや貴女のことだけを思って御両親は頑張っている
日本へ来なければ良かったという貴女の言葉が・・どれほど両親を苦しめるか・・・

小さなウソは、時間が経つほどに大きなウソになってしまう・・早い内に話したら、みんなが助けてくれる
一生懸命悩む気持ちは、大人は必ず理解する・・だから一人で悩まずに相談しようね・・


ウン・ウン・・大きく頷いたN子の頭を撫でながら・・この子なりに苦しんだのだろうと思った
文化も習慣も、風習も・何もかも違う国・・・私達日本人は不思議だとも特別だとも思わずに行動し・発言するる・・知らぬ間に相手を傷つけたり悩ませている・・人間理解の姿勢を持たなければ解決などできない・・


くだらないことに振り回されている先生だな~って思う人も居るでしょうね・・
でも・・20年継続できた一番の理由は・・くだらなさに向きあうこと・・

だって・・・子供達が大人になって覚えているのは・・そんなくだらないことばかり・・
日本語教室は、そんな子供達でイッパイです・・

日本人ボランティアの優しい眼が・・子供達を支えています
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