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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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辛い・・

2011.06.09(06:15) 149

チョット・・ぼやきたい・・

小学二年生の時、日本人との結婚で中国から連れられてきたT子が自殺した・・18歳
幸せなことは何一つ無いまま・・死を選ぶしかなかったT子
T子は、母親のために必死で努力した・・新しい家族(日本人の父親とその祖父母)に好かれようと・・

夫のDVで母親は離婚する・日本国籍を持たない母親の離婚・それは、T子の日本で生きる道を絶たれることに繋がった

能代在住ではないT子とは、6か月間の日本語指導をした後会えなくなってしまった・・・T子は、もっと日本語を勉強したいと言ったが・・「このくらい話せたら大丈夫です・・こちらで対応しますから」そう言われてしまえば関われなくなってしまう・・・ボランティアの立場の無力さだ

あまりにも苛酷な人生だ・・初めて日本へ来たときの活発で明るい笑顔のT子が眼に焼き付いている・・
T子は、真面目な子だ・・ずるく生きることも不良にもなれない子だ・・
言いたいことは山ほどあるが・・それは言うまい・・もう・生きて戻ることはないのだから・・

それよりも・・もっと辛い・・・・
葬式の前日、彼女の家に行った・・再婚し、その夫との間に4歳の娘がいる母親は憔悴しきっていた。
どことなく寂しげな遺影は・・私の知っているT子ではない

母親は・私に言った・・
「T子の遺骨を何処に持って行ったらいいのか悩んだ・・夫のお墓にはT子の知らない人達が眠っているから、中国にお骨を連れて帰ろうかとも思った・・でもね先生・・娘はもう中国語が全然分からなくなってしまっている・・

娘といろんな話をしようと思えば思うほど、私の日本語では上手く伝えられない・・一生懸命話そうとすればするほどケンカになってしまう・・お母さんの話は意味がわかんない!!・・いつもそう言われていた・

もし、中国のお墓へ入れたら、誰とも話ができなくなってしまう・・そんなの可哀想・だから考えたの・
主人のお墓には、知らない人ばかりだけど、あの子は日本語でキチンと話ができるから、きっとお墓の中でも寂しくないと思う。・・いつか私がお墓にはいるときは、T子と話ができるようにもっと日本語が上手になりたい・」


私は日本語指導者だが、親子を切り離すために子どもに日本語を教えている訳ではない・・
悔やまれるのは・・半年の日本語指導で、上手だと思わせてしまったことだ・・いっそ一言も話せない子どもだったら・・もしかしたら、日本語指導が必要だと判断されたかもしれない・・

同時に・・日本語教授法も指導の基礎経験もない人間が、子どもへ日本語指導をする怖さを改めて感じている
自身の指導法の未熟さより、子どもの意欲のなさを責める指導者に出会うことが多い・・・・
違う・・母語の違う子どもを取り巻く環境と、親の思いや心の叫びを知るなら・・そんなに安易に子どものせいになどできない・・

子どもが学ぶ権利も救われる権利も・・何処に住んでいてもあるべきだ・・T子と一緒に写っている写真が私の手元に残っている・・笑顔で隣に居る・・日本に来たことが貴女の不幸だったのだろうか・・だとしたらあまりにも悲しい

母親は泣き崩れた「T子が居たことも、T子を覚えてくれる人も、日本には誰もいない・・夫との間に生まれた子どもは、父親もいるし祖母もいる・・でも、私は日本人ではないから、日本で子供を育てるのに母親としては失格だと言われた・・私はT子の幸せを考えたつもりだったのに・・」

私は改めて思った・・T子が始めて日本へ来たときの笑顔もT子が居たことも・・そしてT子を救えなかった後悔も決して忘れない指導者になろうと・・・

「私が勉強ができないと、お母さんが悪く言われるから、先生、日本語をもっと教えて」と言ったT子の顔が忘れられない・・ 

外国にルーツを持つ子供達の心は、優しくて愁いに満ちて強い・・弱かったら生きていけないからだ・T子のように・・多文化社会は、そんな子供達が増えていくことと比例する・・日本語指導者は、優しいだけのオバサンでは続けられない・・実感!!



あーあの子ね~・・あの子はどうしているかしらね~・・そう言えたら楽だろうな~
そう言えない・・性分なんですよ・・・・

ボヤキでした・・・・





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