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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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教室での愚痴

2011.12.03(07:37) 193

O日本語教室で小学6年のH君(6歳の時、母親の結婚で中国から連れ子として来日)
「ボクね~国語がダメなんだ。長い文章問題があるでしょう、難しい漢字の言葉が出てくると意味が全然分からない。辞書で調べたらもっと分からないし・・・どうしたらいいかわかんないから諦めちゃうんだ。それに(でも・しかし・だから・そして・・・接続詞)・・こういう言葉が出てくるともっとわからない・・ボクは頭が悪いんだ・」

教室で向き合って教えていると愚痴のようにH君は話し出した。

「ボクは中国人だから漢字ならわかるでしょうとみんな言うんだよね・・・お母さんも漢字を見れば意味は同じでしょうと言うけど・・・・ボクが日本へ来たのは6歳の時だから、中国の漢字だってちゃんと覚えてるわけではない、それに、日本の漢字と中国の漢字は同じじゃ無いんだよ・・・・母ちゃんの教えてくれる漢字は日本の漢字と違うんだ・・」


彼の母親は何でも一人で頑張る女性・・・日本人の夫との間に産まれた子ども(H君の弟に当たる)を頑張って育てている
H君が日本語や日本の文化に馴染めず学校や周囲に理解して貰えないことなどから、日本に連れてきたことを後悔し一度中国へ連れて帰ったことがあるそうだ(自分の妹へ預けようと思ったらしい)
しかし、結局中国語も理解できないことがわかり日本へ連れ戻したという(この1年が、日本語の学びをする上で大きな障害になってしまった)


彼はそれがトラウマになっている・・ボクは母ちゃんから離れたくないんだ・・日本に来て、ようやく母ちゃんと一緒に暮らせるようになったんだもの。
でも、ボクは頭が悪いから、学校の先生の話すことがだいたいしかわかんないもの・・母ちゃんに迷惑かけてるんだボクは・・


一緒に教室に来て離れて勉強している母親が言った・・・「先生、うちの子ども頭が悪いんです。心は良い子なんですが、頭が良くないので覚えられないんです・・仕方がないんです・・」

皆さんに分かるだろうか・・日本語が理解できないことで、人格全てが否定されてしまうことの悔しさが・・



異文化の子どもに日本語支援をしないまま学校に入れることで、子ども心がどれほど傷つくか、本気で考えてくれる教育者が必要なのだ
生活支援だけすれば、子どもは日本に馴染んで日本語も話せるようになっていくと・・本気で思っている教育者が
今でも多く存在する。


6歳から日本に来ているH君にきちんと日本語指導ができていたら、彼は授業にも付いていき、異文化を母親に教えられる子どもに育っていたはずだ・・
彼は決して障害児ではない・・言葉を選びながら訴えるように話すH君の顔を見ているうちに、君が能代に住んでいたら救えるのに・・そう思った。

車で一時間しか離れていない町でも、そこに住む人達の国際理解意識が違えば・・私達の事例は意味がない
悲しい現実だ・・


ゆっくりきちんと勉強したら必ず分かるようになるよ・・日本語教室に来た時は、君の苦手そうな所だけ一緒に勉強しよう・・必ず分かるようになるからね・・
取りあえずその日は、接続詞を勉強「あーそうだったんだ~・・いつも、どうしてかなーと思ってたんだけど誰もちゃんと教えてくれなかったから・・」

「頑張って勉強しようね」・・「ウン御願いします」・・・・
そう言って帰って行ったのに・・・今週の日本語教室・・「今日は、お母さんが用事があるから車で送ってもらえないんです・・だから休みます」とのこと。

子どもが伸びるかどうかは、親の意識が大きく左右する。

子どもの能力を、諦めてしまっている親が多い(学校や周りの評価が、親の諦めに繋がる)
周囲も親も諦めているが、子ども自身は何とかしたいともがき苦しんでいる・・H君もそうなのだ・・


しかし、今さら勉強しても取り戻せないと思ってしまった親の場合、真剣に子どもと向きあおうとしない・・
日本語支援者が子どもに本気で日本語指導をする場合、まず親の意識を変えなければならない

貴方の子どもは、障害者ではない。日本語を学ぶことでバイリンガルになれる素質を持つ磨けば光る原石。
だから日本社会で生きるための日本語支援をしたい・・親として協力して欲しい・・

どれほど多くの親たちにこの言葉を言ってきたことだろう・・・

子どもの日本語支援の評価基準は・・学校からの評価だ
学校で子供達と上手く仲間作りができ、授業に付いていける・・・それが答え

子供の日本語支援をする場合・・・日本語支援者と学校と親の3本柱が揃わなくては、子どもへの日本語支援は意味がないと言っても過言ではない


H君の母親と一度きちんと対決(苦笑)しなくちゃ・・子どもを見捨てるな!!と言わなくちゃ
教室で・・ぼそっと語る愚痴は・・本音が多い(永年の経験から・・)

H君、今からでも遅くないから頑張ろうね・・近くに居ないからいつも手を差し伸べられないかもしれないけど、君の愚痴は本音だものね。君と会える日本語教室の時間を有効に使えるようにしよう

愚痴を愚痴だけで終わらせないのが・・大人の役割・・


サー・・お母さんに電話して、子どもだけでも教室に参加させて下さい・・って交渉しなくては・・
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