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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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4月です・・

2010.04.09(05:52) 20

4月・・旅立ちの時ですね。
バタバタと追われるように月日が過ぎていきますが、4月はフト立ち止まる時間でもあります。

卒業式、入学式、就職、進学・・家族がたくさんいるような教室の中では、何かの行事と関わる事が多いです。

工業高校の卒業式を終え専門学校へ進学するY君・・・10年前、結婚で来日した母親と一緒に日本へやってきました。

国籍を変えたくないという母親の意向で、中国籍のまま過ごし、真面目に勉強し日本語能力試験1級も取得しました
(1級取得記事は新聞紙上に掲載されました)

もう中国語の方が理解できないほどです(彼の真面目で素直な面は、みんなが認める所です)
ホントは就職して自立したいのが彼の意向で、高校の先生達も彼ならどこへでも就職できると思ったようです。

しかし、世の中はそれほど甘くありませんでした。 
東京の会社で面接し中国籍だと話すと全て断られました(高校側も驚いたようです・・田舎の高校の良さなのかも)

今の彼には、専門学校へ進学するしかありません・・・その間に日本国籍を取得する道を選ぶそうです
養父である日本人の父親は、以前からY君の帰化申請を話していましたが、母親が承諾しませんでした。
母親が初めて、日本社会の厳しさを理解したようです。

帰化だけが唯一の方法ではありません・・しかしそれを選ばない事は、険しい道になる覚悟がいります
帰化申請の申し込みに行ったとき、彼の一級取得記事を読んだ法務局の人が、まだ日本人になっていなかったのか・・早く申請を出した方がイイよと言ってくれたそうです
2年間の専門学校生活の間に日本人になれたら、今度こそ就職して自立できるでしょう・・

そうなって欲しいです・・教室に挨拶に訪れた彼が背負っている悲しさと苦しさと夢が痛いほど分かります。
日本で唯一の血が繋がる母親の気持ちを思い、帰化申請を受け入れなかった彼が目の前に受けた日本の現実・・

地方で生きるとき、真面目にきちんと学ぶ姿勢がある人は国籍の問題で左右される事はありません
来日当初から中国から来た子供だと認知され日本語を学んできた彼は、ある意味、普通の子供より丁寧で正しい発音や対応ができる人として認められてきました。アルバイトもしたし祭りにも参加しました・・
なんの問題もなく、今まで生きてきたと言えます。

それだけに・・会社に国籍だけで受け入れて貰えない悔しさは・・彼にとって初めて受けた屈辱でした。
でも、それが日本で生きる現実なのです・・

仕事も恋愛も結婚も、これから生きていく上で障害になる現実は多いはずです・・
日本語が話せるという事は、日本人と同じ入り口に並ぶ事が認められること・・それ以上でもそれ以下でもない・・

誰の世話にもならず、一人で生きていけるようになることが、私達への恩返しだって思っていた君・・
でも違う・・生きていくことは、たくさんの人達の助けを借りながら生きていくこと・・それが感謝する心に繋がる

君のお母さんは、全てを君に頼み誰からも助けて貰わない生き方を選んだ人・・でも、僕はその母親のたった一人の息子だから・・それが君の口癖だった・・

覚悟はしていましたが、私自身も辛かった・・国籍のない事をこんな形で受け止めなければならない現実・
でもその事が、君の生き方をもう一度見つめ直す事に繋がったとしたら・・

君が車の前できちんと頭を下げ「有難うございました。これからも頑張ります」と言ってくれたとき、日本語という言葉を通して生きることを教えてきたことは、間違えていなかったと改めて感じることができました。

貴方の日本の親は、この教室にたくさん居るんだから・・いつも貴方を心配してる親がたくさん居ることを
忘れないで頑張りなさいね・・
手を振りながら、若葉マークの車で帰宅する彼を送りました・・あっ写真を撮るのを忘れたァ~

今日は、Y君のお話でした・・

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コメント
Y君が来てくれたことはビックリした反面とっても嬉しかったことです。北川先生の感慨もひとしおだったことでしょう。彼に係わってきた日本人は、離れていても「どうしているのかなぁ?」と、気にかけています。いつまでも感謝の気持ちをもって、生きて行って欲しいと思います。そのために気付いたことは教えていかなければならないと思っています。それは、中国、日本の関係のない、人としての気持ちのあり方です。お世話になった方に感謝の気持ちを素直に出して真っ直ぐに生きていってほしいと、願います。
【2010/04/19 05:55】 | 田村 #- | [edit]
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