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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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入学時に学齢を下げること

2012.03.12(05:28) 213

外国籍の子供の入学時に学年を下げることは、日本語を学ぶゆとりの時間になると実感しているが、これに関しては意見はさまざまである。
学齢を下げることで、伸び伸びと学校に通い高校まで進む子供を見ていると・・この方法も間違っているとは言えない気がする・・・

子供の自尊心やアイデンテティ・・・学校という特殊な環境の中で、それらを守り認めて貰うためには、学校の成績が大きな意味を持つ。
学校で生きなければならない子供達の辛い現実をイヤと言うほど見てきた。だからこそ、10年後の彼らを見る眼を忘れない自分でありたいと思って支援してきた。

下げるのは、2年を目安にする
理由は・・

日本の学校は4月開始である・・・日本の学校へ編入するために子供達は、2月頃来日する。
外国の学校の始まりは10月頃だから、2月に来日したほとんどの子供達は、母国での学年を4ヶ月程度しか勉強していないことになる。

しかし日本の学校へ入るとき、母国時より一学年上の学年に編入となる・・・日本の学齢制度。
ここに・・・日本の学校から落ち溢れる要因が含まれる。

日本語の生活言語を学び、学習言語に移行するのに最低でも1年かかる。この1年は、日本語で学校の授業が受けられないのと同じであるから、1年上に編入された子供の学習ハンディを計算してみると分かる。

例えば。。3年生で来日した子どもの場合、母国で4ヶ月しか3年生を学んでないのに4年生に編入される。しかし、その一年間は日本語の基礎を学ぶだけで精一杯、授業の内容を説明されても日本語が理解できないのでなにもわからない。一年間学んでようやく日本語を理解できるようになると、2年間の空白のまま5年生なっている自分がいる。

それでは、勉強が理解できないのは当然の話だ。
障害者ではないので、2年の空白の疑問や不満が出てくる。

2年下げるのにはもう一つ理由がある・・子供の自尊心の問題である。
言葉が通じない国で唯一理解し合える教科が・・・数学である・・計算問題に国境はない

2年下げることで、日本の学級で手を挙げ、算数の計算を板書してして褒められる子供達を見てきた。
「わースゴイ・・あの子は頭が悪いんではないんだ・・日本語が分からないことは、頭が悪いんではないんだ~」


上記は、笑い話に聞こえるかもしれないが・・・日本の子供達から発せられた言葉だ!
外国から来た子供達は、元々は頭がよい子が多い(私自身の経験からはハッキリ言える)

母国では簡単なことなのに・・言葉が分からないだけで惨めな思いをする。
自分が馬鹿だと思われていることがストレスになってくる。

だからこそ算数で褒められたときの嬉しそうな顔・・何度も見てきた・・外国から来た子供達が唯一救われる教科なのだ・・

学年を下げることの意味は大きい・・確信を持って言える(2年が限度)

日本語を本当に教えるんなら、小学一年生から入れなくちゃダメではないですか、学齢を2年ぐらい下げたって日本語なんて覚えられないでしょう・・という教師に出会う

英語を本当に覚えるなら小学校からやらなくちゃ駄目なんじゃないですか・・と同じ論理だ・・趣味の英語レベルで日本語教育を考えている証拠。


日本語支援者の相手は、日本に住み、日本で生活し、日本で自律していく子供達だ・・趣味で学ぶ日本語ではない
心意気と意気込みと覚悟が違う・・



ある意味・・2年の余裕があれば、日本人の子供達と同等に高校まで進めるのが、外国から来た子供達だ


どんなに叩いても這い上がってくる・・・親と離れたくない・日本語をきちんと学ばなくては、親と離ればなれになる生活をしなくてはいけない・・・危機感が漂う(ヒシヒシと伝わってくる)

学校の成績が良いと、親が喜ぶ・・・子供の成績の善し悪しが、家庭環境に大きな影響を及ぼす(幸せな日本人には考えられない現実がある・・・関わることで知らされていく)

子供への日本語支援は、家族とは関係のないものと考える指導者には理解できないだろう・・私自身も初めはそう思っていた。



20年関わっていると、学齢を2年下げた子供達も大人になっている・・「学年を下げたことでイヤダと思ったことがある? 下げない方が良かったと思ったら言ってくれる?」・・子供達には何度も聞いてきた・・

「下げたからこそ、授業について行けたと思う。ゆっくり学ぶ時間があったからこそ高校に入れたと思う。
大人になれば2年なんて気にもならない。成績が悪くて勉強ができなければ日本人だって評価されない現実がある日本語の先生達が居てくれて、学校の成績だって悪くなかったから外国から来た自分を隠さずに堂々と話せた自分だった・・今は自分の母国は何処だって聞かれたら日本って言うかなー」

自尊心もアイデンテティも学校の成績が左右する・・・それが学校に在籍する子供達の立場だ


だからこそ・・学年を下げる環境を作ってくれる学校に感謝する子供であり、それに答える力量を持つ日本語支援者でありたいと思ってきた・・・
日本語教育は・・・国語教育にも英語教育にも全ての教育の基盤であるはずだから



「日本語教育よ、国語教育と英語教育と連携して言語教育という世界を一緒に作り上げよう!」と書かれた大津先生の言葉が・・現実の教育には虚しく響くことを・・・悲しい気持ちで実感している

教育は・・なんの為なんだろう・・

あー・・酒でも飲まなくては・・やってられないなー
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