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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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日本語教室だからできること・・

2015.05.20(03:05) 365

S子(小学5年)はフィリピンで生まれ、日本へ出稼ぎに来ていた母親とは別れ別れの生活をおくっていたが、母親が日本人と結婚し子供ができたのをきっかけに、小学校へ入学させるために日本に呼び寄せられた。


母親も日本人の養父も、S子が日本語が理解できないことなど眼中になかった(子供は自然に日本語を覚える??)
フィリピン国籍なのに日本語支援者の配置も入学時の対応も、何一つ考えてもらえなかった(親からの相談がなければ、学校は支援体制は作れない。

2年経ち・・「娘があんなに頭が悪いとは思いませんでした。教科書も理解できないようだし、漢字もいつも間違えるんです。先生に聞くと、もっと頭が悪い子はいるから大丈夫だと言うのですが・・フィリピンにいたときは頭がイイ子だって言われてたんですけど・・フィリピンに帰そうかと思うんです・・・主人にも申し訳なくて・・・」

多分、これが現実なんだと思う。
学校に子どもの日本語学習支援を依頼するのは日本人の父親である。
連れ子のために学校に頭を下げる父親は多くない。同時に自分の連れ子のために、夫に頭を下げさせるのを躊躇う母親もいる。
どう転んでも、その一番の被害者は子供だ。


養父は出稼ぎで東京在住、母親と日本生まれの妹(5歳)と3人暮らしのS子・・・日本語を覚えられる環境ではなく宿題を見てくれる人もいない・・・それでも・・学校は大好きで休まない。

S子に日本語学習支援をさせて欲しいと、学校と母親に交渉した。

学校側もS子に困っていた・・母親はフィリピンへ帰そうと試みたが、S子は母親の側から離れたくなかった。

学校側の了解のもと、S子の学習支援ができるようになった。
必死で勉強しているS子・・
そのS子から「英語の授業に一緒に出て欲しい」と言われた。

授業の様子を見ていて分かった・・・S子は英語が理解できないのだ
フィリピンは英語が理解できると思われている
しかし、校用語は英語だが、入学前に日本に来ているのでS子は英語教育を受けていないことになる。
授業では楽しそうなふりをしているが、講師の話す英語が理解できないのだ・・「先生の英語が分からないんでしょ?」→「ウン、全然意味が分からないの・・」

日本人はカタカナ英語で覚えている言葉がたくさんある・・サイクリング、ラグビー、ホッケーベースボール、ゴルフ、フットボール・・・S子はどのスポーツも知らなかった。見たこともないという。「ベースボールも分からない?」→「ウン、野球なら知ってるけど・・」

そうか・・みんな勘違いをしていた
フィリピン生まれだから、英語はペラペラだと思っていたんだよね。
「ようし・・日本語教室にはALTも勉強しに来ているのだから、相談してみよう」

早速、ALT(外国人英語講師)相談し、英語の復習をしてあげて欲しいと頼んだ。

日本語教室に来ているALTは親切でやさしい・・・「私の英語は聞き取りにくいですか?私の英語は分かりませんか?」
と、一生懸命S子の相手をしてくれた。
30分ぐらい練習をしたところで、終了時間になった。

ALTのJさんが、「ありがとうございました。私も勉強になりました。S子がもっと自信を持ってくれることを望みます。いつでもお手伝いしますから・・」と、わざわざ言いに来てくれた。

送りの車の中でS子に言った・・「どうだった?少しは分かった?・・わからないことがあったら一人で悩まないで何でも聞きなさい。みんなが応援してるんだよ・・頑張ろうね・・」

「ウン・・私、頑張る・・何でも・・勉強すると分かるんだね」と・・笑顔で答えてくれた。


車から降り、「ありがとうございました」と、深くお辞儀をするS子・・・・頑張ろうね!
いつか・・自立して一人で生きていける日が来る・・・
素直で頑張り屋の貴女ならきっと・・ステキな女性になれるはず・・


日本語教室って・・・こんなステキなこともできるんですよ・・・皆さんに感謝です!

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