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「のしろ(能代)日本語学習会」 活動日記



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教科学習支援・・

2015.10.29(06:30) 392

日本人の父親と中国人の母親の間に生まれたY子(中学2年)・・・・・日本国籍、日本生まれ・・
「社会の先生から、君は授業態度も真面目だし頑張っているのは分かるけど成績が良くない。それは、教科書をきちんと読まないからだと言われた。何度も教科書を読んでいるけどやっぱり分からない・・どうしたらいいんだろう・・・」

日本語教室で社会の教科書を広げながら、Y子は言った

「教科書に書いてある内容が理解できないんでしょう?」と聞くと、「そうなんです。ここは大事だから暗記しろと言われても、すぐ忘れてしまう・・私は頭が悪いのかナー」


ため息をつくY子に、とりあえず社会の教科書の1行目を読ませる(声に出して読ませると、間違いが見つけやすい)
「京都は、碁盤の目のように町並みが・・・・・・京都や奈良を古都と呼ぶ・・・」

一行目でストップをかけ、Y子に質問・・
「碁盤の目ってどういう意味?」・・・・→「碁盤って聞いたことがあるけど・・何かわからない。でも、目って書いてあるから観察することかな~??」

碁盤と、「碁盤の目」の意味と使い方を説明、教科書に書かれてある京都の町並みの図を確認。

「古都を「こふ」って読んだけど間違ってない?」・・→「エー・・あっ「京都」は「きょうと」って読むから・・古都は「古いと」って読むの?」・・→「漢字の音読みと訓読みの勉強したでしょ、もう一度よく考えて」・・・→「アーそうか・・もしかして「こと」って読むの?私、間違ってた~」

一行目の語彙説明をしたことで、意味の分からないことばを積極的に聞いてくるようになる。

「わかるでしょう?」ではなく、「分からないよね」という姿勢を崩さない日本語指導者を心がけている。

「分かった」と答えたら、分かったことを言葉で説明させる・・・説明できないのに安易に、「分かった」と言わないこと・・
これが北川流(怖いんですよ~私は・・)


算数は85点、国語は75点・・「そんなY子が社会が理解できないのは、きちんと教科書を読まないからだ」と教師は思ったのだろう・・・しかし、意味が理解できなければ、何度読んでもわかるはずがない・・

日本人でも理解できない子はたくさん居るから大丈夫ですよ・・・教師はいつも言う・・
異文化をルーツに持つ子どもが頭が悪い?・・だから見捨ててもかまわない?・・

見捨てられた子どもに関わって来た・・何人も何人も・・・
どの子も、勉強したい、できるようになりたい、分かるように教えて欲しい、友達が欲しい、・虐められたくない・・本音はそう思っている。
やさしくて、どんなにイイ子でも、日本語が理解できず、学校の成績が悪い子は、誰からも相手にしてもらえない・・それが日本の学校の現実。

学校に在籍する子どもを救う方法は一つしかない・・・日本語指導と、学習支援・・・

地方の町では学習指導ボランティアは中々集まらない
私自身、日本語指導者でありながら学習指導もしてるが、日本語指導者は言語支援にこだわるべきだと思っている。
基礎日本語指導をした子どもは、教科書の言葉を「やさしい日本語」に置き換えて説明することで、ほぼ理解できようになる。
理解できないのは、日本語指導に足りない部分があったから・・・・・・日本語指導者なら、そう考えるべき・・・

子どもが理解できない言語や、異文化ゆえに理解できないところを学校側に提示するのも仕事。
国際理解や、異文化理解を学んでいない教師の支援者としての役割が重要だと思っている。



「分からない言葉が出てきたら知っているふりをしないで、社会の先生に積極的に聞きなさい 。碁盤ってなに?って聞いて笑うようなら教師の方が未熟。社会の勉強は国語と同じなの・・言葉が理解できなきゃ暗記もできないでしょう」


Y子は、自分の欠点が理解できたようだった・・・・・教科書に書いてある内容が理解できると、社会は面白い・・
どこを暗記するべきなのかも・・自ずと分かるようになる。

高校を目指しているY子・・・・がんばってね・・いつでも応援するからね。



定年退職して日本語教室を手伝ってくれるようになった彼は、元教師・・
彼とのコラボで新しい発見をしてる・・・

学習指導は、やはり教師にはかなわない・・・・子どもの能力に合わせた学習指導を考えてくれる。
子どもが理解できないからと、指導放棄などしない・・・どうしたら、分かってくれるかと試行錯誤する。

学校での子どもの支援は、教師の説明が理解できる日本語能力と、読解力をつけること・・
学校教師を侮ることなかれ・・・・強力な助っ人になる
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